ここ数年、芸能人や政治家の学歴詐称がたびたび話題になっています。
報道を見ていて思うのは、「その人たちは十分な才能や実績があるのに、なぜ学歴を偽る必要があるのだろう?」ということです。
たとえば、伊東市長の件。
東洋大学を除籍になったとのことですが、正直に「東洋大学 除籍」と記載していれば、詐称とは言われなかったのではないでしょうか。卒業していない=学歴に書けないという考え方もありますが、「実際に入学して在籍していた」という事実は、その人の学業の一部として表現しても問題ないと私は思います。
有名な例としては、堀江貴文さん(ホリエモン)も高卒ではありますが、「東大中退」という経歴が広く知られています。
このように、中退という事実も、学歴としてきちんと受け止められる社会になってきているとも言えます。
問題になるのは、たとえば「1年だけの留学」を「XX大学卒業」と記載してしまうようなケースです。これでは明らかに事実と異なるため、詐称と判断されても仕方ありません。
「XX大学に留学」と正しく書けばいいだけの話です。嘘を書かなければいいのです。
これまでに報道された多くの学歴詐称のケースを見ると、どの方もそれなりに能力や成果があるように感じます。
だからこそ、正直に「中退」や「留学」と記載していれば、こんなにも大きな批判や辞職騒動に発展することもなかったのではないでしょうか。肩書や体裁を気にしてしまう気持ちは分かりますが、正直な経歴の方が、結果的に信頼される。
今後は、そんな風潮がもっと広がっていってほしいと思います。