本多正識著の「笑おうね 生きようね」を読んでみました。
本多正識さんは吉本NSCの名物講師ということですが、子供の頃にいじめを受けていたそうです。
自分も学生の頃にいじめを受けていたことがあります。
この本に書いてある、いじめられる側に責任は無いという意見には非常に同意します。
いじめられる側にもなんらかの問題があるという風に言う人もいますが、私はいじめる側の問題だけだと思う。
いじめる側というのは、優越感に立ちたい、人を馬鹿にしたいというのは本当のところじゃないだろうか。
本当にいい加減な理由でいじめると思う。子供のいじめなんてそんなものでしょう。
でもいじめられる側には本当に深い傷となって残り続けます。
著者が訴えているのは、いじめられることによって命を絶ってしまう人たちを無くしたいということ。生きる道を選択してほしいということ。
いじめというのは、人間界においては無くならない問題でしょう。
でも、いじめられることによって、命を絶つという選択をしないという意思を持つようにはなれると思う。
逃げればいい、学校に行かなければいい、とにかくいじめられる苦痛から逃げるという選択をするということ。
昔は逃げる、学校に行かないという考え、選択肢は無かったですが、今ではその考えに賛同する方が多いです。
学生時代の短い間ですが、子供にとっては永遠に感じるもの。やはり大人が子供を逃がす道筋を作ってあげなければならないかと思います。
子供の頃に受けたいじめの記憶、鮮明に残っています。ただ、今は、いじめた人たちに正面から立ち向かうことが出来る意思があります。
それだけ、子供の頃と大人になった考えは違うということ。
だから、いじめを今受けていても、早まったことをせず、笑って過ごせるようになって欲しい。それが出来なければ逃げて欲しい。生きるという道を選んで欲しい。
この本は、大人に読んでもらうよりも、学生に読んでもらいたいですね。
今まさにいじめを受けている方がいれば、手に取って欲しいものです。
きっと、心が休まると思います。