Linux Mintを使っていると、テキストエディタの Kate をパネルに追加したときに、標準のエディタ Xed と同じアイコンで表示されてしまうことがあります。
これだとパネルやメニューで見分けがつかず不便です。
この記事では、XedとKateのアイコンを別々に設定して見分ける方法を解説します。
初心者でも簡単にできるように、手順をステップごとに紹介します。
なぜKateとXedのアイコンが同じになるのか?
Linux Mintでは、
- Kateのアイコンは
/usr/share/icons/hicolor/48x48/apps/
に存在 - Xedのアイコンは存在しない
そのため、パネルやメニューに表示される際に同じ「汎用テキストエディタ」のアイコンが使われてしまいます。
ステップ1:アイコンが存在するか確認する
まずはアイコンファイルを探します。
ls /usr/share/icons/hicolor/48x48/apps/ | grep kate
ls /usr/share/icons/hicolor/48x48/apps/ | grep xed
- Kate → アイコンあり
- Xed → アイコンなし
👉 この場合、Xed用のアイコンを自分で用意する必要があります。
ステップ2:ユーザー側に.desktopファイルを用意する
システム全体をいじるのではなく、ユーザー側のフォルダで設定するのがおすすめです。
Kateの場合(コピーでOK)
cp /usr/share/applications/org.kde.kate.desktop ~/.local/share/applications/kate.desktop
Xedの場合(新規作成)
mkdir -p ~/.local/share/applications
xed ~/.local/share/applications/xed.desktop
ステップ3:.desktopファイルの内容
Kateの場合
絶対パスに変更
Icon=/usr/share/icons/hicolor/48x48/apps/kate.png
Xedの場合
作成した xed.desktop
に以下を記述します。
[Desktop Entry]
Version=1.0
Name=Xed
Comment=Text Editor
Exec=xed %F
Icon=/usr/share/icons/hicolor/48x48/apps/xed.png
Terminal=false
Type=Application
Categories=Utility;TextEditor;
StartupNotify=true
設定のポイント
Exec=xed %F
→ 複数ファイルを開くオプションつきIcon=
→ 絶対パスで好きなアイコンを指定(例:/usr/share/icons/hicolor/48x48/apps/xed.png
)この時ルート権限が要ります。.desktop
は~/.local/share/applications/
に置く
ステップ4:アイコンを反映させる
- パネルにあるXedを一度削除
- 再度追加すると新しいアイコンで表示される
- メニュー上でもアイコンが変わる
- ログアウト&ログイン
まとめ:Linux MintでXedとKateのアイコンを見分けるには?
- KateとXedはデフォルトだと同じアイコンになることがある
~/.local/share/applications/
に.desktop
ファイルを用意すれば個別に設定可能Icon=
を絶対パスで指定すると確実- パネルやメニューで見分けやすくなる
✅ この方法を使えば、KateとXedをパネル上で簡単に見分けられるようになります。
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