― 日本語で考えれば迷わない ―
電気の用語はカタカナのままだと覚えにくく、混乱しがちです。
しかし、日本語の意味に戻してから式を見ると、覚えやすくなります。
「抵抗」を表す言葉のグループ
レジスタンス(Resistance)= 抵抗
レジスタンス(Resistance)= 抵抗。電流の流れを実際に邪魔する成分です。
resist は 「抵抗する」「逆らう」 という意味の英語です。
つまり、レジスタンスとは
- 直流・交流どちらでも存在
- 電気エネルギーを熱として消費
式→ 電圧をかけたとき、どれだけ電流が流れにくいか
まさに「抵抗」という日本語どおりの意味です。
リアクタンス(Reactance)= 交流の抵抗
交流のときだけ現れる見かけ上の抵抗です。
react は 「反応する」「反発する」 という意味です。
交流の変化に反応して逆らうため、リアクタンスと呼ばれます。
- 電気を消費しない
- 溜めて戻す動き
- 周波数に依存する
コイルのリアクタンスコンデンサーのリアクタンス→ どちらも交流に対する抵抗の強さを表しています。
インピーダンス(Impedance)= 交流の総合抵抗
交流回路での「全部込みの抵抗」です。
impede は 「妨げる」「邪魔をする」 という英語です。
つまりインピーダンスとは
交流の流れを妨げるすべての要素
をまとめた言葉です。
- 抵抗(レジスタンス)
- 交流特有の抵抗(リアクタンス)
式→ 交流では「抵抗」だけでは足りない
だから「総合抵抗」という日本語が一番しっくりきます。
「流れやすさ」を表す言葉(抵抗の逆)
アドミタンス(Admittance)= 流れやすさ
インピーダンスの逆の考え方です。
admit は 「受け入れる」「通す」 という意味です。
つまりアドミタンスとは
電流をどれだけ通しやすいか
を表す言葉になります。
インピーダンスの逆数です。
式→ どれだけ電流が流れやすいかを示します。
「抵抗」と対になる概念だと日本語で理解できます。
サセプタンス(Susceptance)= 交流の流れやすさ
リアクタンスに対応する「流れやすさ」です。
susceptible は 「影響を受けやすい」 という意味の英語です。
交流の変化を受けやすい度合いを表している、と考えると分かりやすくなります。
リアクタンスの逆数です。
式→ 交流における「流れやすさ成分」
単体よりも、アドミタンスの一部として使われることが多い用語です。
「電気を溜める」言葉のグループ
コンデンサー(Condenser)= 蓄電器
電気を電圧として溜める部品です。
condense は 「凝縮する」「集める」 という意味です。
電気をぎゅっと溜め込むイメージが名前に表れています。
キャパシタンス(Capacitance)= 静電容量
どれだけ電気を溜められるかを表します。
capacity は 「容量」 という意味です。
そのまま
電気の容量
を表している言葉です。
式→ 「蓄電できる量」という日本語の意味が、そのまま式になっています。
コンデンサーのインピーダンス
→ 周波数が高くなるほど抵抗が小さくなる
「交流を通しやすい」という性質が式から読み取れます。
「磁気を使って溜める」言葉のグループ
コイル(Coil)= 誘導器
電気を磁気として溜める部品です。
coil は 「巻く」「巻きつける」 という意味です。
実際に導線を巻いた構造そのものが名前になっています。
インダクタンス(Inductance)= 誘導係数
コイルがどれだけ磁気を作りやすいかを表します。
induce は 「引き起こす」「誘発する」 という意味です。
電流によって磁気を誘発する性質から来た名前です。
式→ 電流に対して、どれだけ磁束が生まれるか。
コイルのインピーダンス
→ 周波数が高くなるほど抵抗が大きくなる
コンデンサーとは正反対の性質です。
英語の意味を考える
- resist:抵抗する
- react:反応して逆らう
- impede:妨げる
- admit:通す
- condense:溜める
- induce:誘発する
こうして日本語と英語の意味を対応させると、用語は暗記ではなく理解で整理できます。

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