1枚の音楽アルバムを途中で聴き終わり、次に聴こうする時に、また最初から再生されることになります。
映像ファイル(mp4)であれば、アプリのVLCの途中から再生する機能を使って、途中から再生することが出来ます。
ということで、前回停止したところから聴くために、1枚の音楽アルバムにあるすべてのオーディオファイル(mp3)を1つの映像ファイル(mp4ファイル)に変換しようと思います。
備忘録として記述するので、ご了承願います。
手順
手順としては以下の通りです。
- 複数のMP3ファイルを1つのMP3ファイルに変換する
- 変換したMP3ファイルをMP4ファイルに静止画を挿入して変換する
順に沿って説明していきます。
複数のmp3ファイルを1つのmp3ファイルに結合
複数のmp3ファイルを1つのmp3ファイルに結合するには2通りのやり方があります。
ffmpegを使う場合
ffmpeg -i "concat:input01.mp3|input02.mp3" -acodec copy output.mp3
concat というのは concatenate(連結する)の略です。
パイプ『|』で、結合させたいmp3ファイルを繋げていきます。
MS-DOSコマンドを使う場合
copy /b input01.mp3+input02.mp3 output.mp3
ffmpegで結合すると処理時間が掛かりますが、copyの場合は一瞬で処理が終了します。
同一アルバムからのオーディオファイルだと、サンプリングレートや音声コーデックも同じなので、結合する際は規格を統一する必要もないので、処理速度が速い、MS-DOSの処理をおススメします。
mp3からmp4への変換コマンド
ffmpeg -loop 1 -i pic.jpg -i input.mp3 -shortest output.mp4
-shortest というオプションを入れておかないと、無限大のファイル(変換処理が終了しない状態)になってしまうので注意して下さい。
pic.jpgは静止画になります。挿入できる画像は、画像サイズの縦、横を偶数にしないとエラーが出るので注意して下さい。
テキストエディタを使うと便利
実際に複数のmp3を1つのmp3に変換する時に、コマンドプロンプトに直接タイピングするのは大変です。
下記は、3つのmp3ファイルを結合するコマンドですが、アルバムであれば10曲あります。ファイルが多ければ多いほど入力するのは大変です。
copy /b input01.mp3+input02.mp3 output.mp3
こういう時は、事前にテキストエディタでコマンドを作成しておくことをおススメします。
事前に、テキストエディタでコマンドを作成しておき、それからコマンドプロンプトにペーストして実行させれば楽です。
まとめ
mp3ファイルを1つのmp4ファイルに変換してからは、前回の聴いた所から、聴き始めることが出来、全体的にバランスよく聴けるようになりました。
上記を含めてよかった点をまとめると
- 前回の停止地点から聴けることが出来るようになった
- mp3ファイルとmp4ファイルのサイズはほぼ同じで変わらない
- ディバイスへのファイル数が減り、ファイル読み込みの負担が減った
特に最後の項目が一番良かったです。私の場合、Kindleにオーディオファイルを入れて聴くことが多いのですが、アルバムだと10ファイルあり、100枚のアルバムを入れていたら、1000ファイルにまで登ってしまいます。その際、ディバイスの音楽ファイルの読み込みが遅くなるということがありました。今回のように、アルバムを10ファイルから1ファイルに変換することで、ファイル数も減り、ディバイスの読み込みの負担も減り、ファイルの管理も楽になりました。
デメリットとして、この曲だけをリピートして聴きたいというのは出来ません。そのような場合は、個別で、その曲のオーディオファイルを入れておけばいいと思います。
是非、試してみて下さいね。
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