『FFMPEG』って便利ですね。
コマンドプロンプトが苦手な方もいると思いますが、慣れれば簡単です。
今回は、FFMPEGの動画変換に役立つコマンドを紹介します。これさえ知っておけば問題ないと思いますので、是非、最後までお付き合いください。
基本コマンド
FFMPEGの基本コマンドを知っておけば、色々と応用できます。なので、是非、この機会に憶えて下さい。
では、基本コマンドを紹介します。
下記のコマンドは、動画input.mp4を下記のフォーマットで変換し、動画output4に出力したものです。
- 映像コーデック(動画圧縮規格):h264
- 映像サイズ:横640:縦(横640で、アスペクト比を維持した高さ)
- 音声コーデック(音声圧縮規格):aac
- 音声サンプリングレート:44.1KHz
ffmpeg -i input.mp4 -vcodec h264 -vf "scale=640:-1" -acodec aac -ar 44100 output.mp4
『-i』で入力ファイルを設定します。上記の例の場合は、input.mp4が入力ファイル、つまり変換したいファイルになります。
『-vcodec』で変換したい映像のコーデックを設定しますびます。コーデックというのは符号化という意味なのですが、動画をどのように圧縮するかという仕組みです。h264は、スマホなどで再生が可能なコーデックとして有名で、このコーデックだけ憶えておけば問題ないと思います。
『-vf “scale=640:-1”』で変換したい映像のサイズ(横、縦の大きさ)を設定します。この場合、横が640で、縦を”-1”と設定することで、元の横のサイズを640とした時の比率から縦の長さを設定します。縦横比を保つ為には、どちらかを”-1”にするということです。例えば、縦を480にしたい場合は、『-vf “scale=-1:-480″』とします。
『-acodec』で変換したい音声のコーデックを設定します。今度は音声になります。aacというコーデックを選んでいますが、これもh264と同様で、このこのコーデックだけ憶えておけば問題ないと思います。
『-ar』で変換したい音声のサンプリングレートを設定します。44100は44.1kHzを意味します。
応用の仕方
必要なオプションだけ使う
まず、上記のコマンドで、変換前のコーデック、映像サイズ、音声レートを継続して使用したい場合は、記述する必要がありません。
映像サイズだけ変更したければ、下記のようにすればいいだけです。
ffmpeg -i input.mp4 -vf "scale=640:-1" output.mp4
動画ファイルは映像サイズ変更でファイルサイズを削減
動画ファイルは、長ければ長いほど、ファイルサイズが大きくなります。モバイル端末で、動画ファイルを沢山保存していれば、直ぐにモバイル端末のメモリを消費することになります。
そんな時は、動画ファイルの映像サイズを小さくすることで、ファイルサイズを大幅に削減することが出来ます。大抵の動画ファイルの映像サイズは大きすぎるので、映像サイズを小さくしても、モバイル端末で見る分には、さほど影響しません。
mp4からmp3にも変換出来る
ffmpeg -i input.mp4 output.mp3
上記のコマンドをすると、mp3(音声ファイル)に変換することが出来ます。映像が要らない場合は、音声だけで十分ですよね。ただ、場合によっては、mp4の方がファイルサイズが小さい場合もあるので、変換後のファイルサイズと見比べて、どちらがいいかを決めて下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか。
このコマンドで、FMPEGでしたいことのほとんどをすることが出来ると思います。また、FFMPEGのコマンドオプションあります。このコマンドをマスターすれば、別のコマンドの習得も容易になると思います。
FFMPEGは非常に魅力のあるプログラムです。マルチメディアに興味のある方は、是非、一度、トライしてみて下さい。
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