私は大学を卒業して、現在の職場で働いています。学歴そのものは仕事の成果に直結しないと考えているため、これまで気にしたことはありませんでした。しかし、職場での人間関係を通じて、学歴が意外な形でストレスの一因になることがあると気づきました。
職場には高卒や専門学校卒業の方も多く、私はその中で特に2名の方との関係に悩む場面がありました。一人は「そんなことも知らないの？」と公然と指摘するような言動を取ったり、上司に対して自分の方が優れているとアピールすることがありました。もう一人は、自分の方が知識やスキルがあることを周囲に自慢しながら、私に対して対抗心を持つような態度で接してくることがありました。
最初はこうした態度に困惑し、どう接するべきか悩みました。しかし、試行錯誤の中で一つの方法に気づきました。それは「相手を褒めてあげる」ということです。相手を正面から論破しようとしたり、指摘し返すのではなく、あえて彼らの努力や得意な部分を見つけて褒めることで、相手の態度が驚くほど和らぐことが分かったのです。
例えば、「対応してくれてありがとうございます。本当にすごいですね」と伝えると、相手は満足した表情を見せ、攻撃的な態度が次第に収まるようになりました。これにより、私自身も無用なストレスを避けられるようになりました。結局のところ、こうした態度の背景には、承認欲求や自分を認めてほしいという気持ちがあるのだと思います。褒められることでその欲求が満たされ、結果として職場での関係がスムーズになるのです。
もちろん、この方法がすべての人間関係に通用するわけではありません。しかし、特定の相手からの攻撃を避けつつ、自分のストレスを軽減するためには、時にはこうした工夫も必要だと感じています。
転職したとしても、職場には苦手な人ができるものです。すべてを正面から受け止める必要はありません。ストレスを感じる相手との関係には、少し視点を変えたアプローチを取り入れることで、自分の心を守りながら働きやすい環境を作れるのではないでしょうか。
