パッションフルーツ(時計草)の人工授粉

園芸

こんにちは。
今回はパッションフルーツ(時計草)の人工授粉についてシェアしたいと思います。

雄蕊(おしべ)、雌蕊(めしべ)の場所

おしべは周囲の5つの楕円形です。

めしべ真ん中の3つの団子(2つ球状のものが1対)です。

花粉はおしべについていますが、写真で写っているおしべの裏側に黄色い花粉が付いています。

人工授粉のタイミング

花が咲いている間に行います。

開花している間です。1日で花が終わってしまうので、このチャンスを逃すと受粉できません。

めしべが少し垂れる時がベストと言われていますが、日中には受粉させる方がいいと思います。遅くても、夕方までには受粉を済ませて下さい。

私の場合、開花しているのを確認したらすぐに受粉させるようにしています。

人工授粉のやり方

写真では少し分かりにくいかもしれませんが、おしべをそのまま花からちぎり取って、めしべに花粉を直接付けます。

ちぎり取った時に、指に黄色い花粉が付くので、その花粉が付いた指で、直接めしべに花粉をつけるのもいいですし、おしべを直接めしべに花粉をこすりつけてもいいです。

5つのおしべの花粉を3つのめしべにまんべんなく付けます。

花粉がつけば5つのおしべの花粉を使わなくてもいいかもしれませんが、結実の可能性を高める為に、すべての花粉をつけるのをおすすめします。

慣れない方は綿棒でされてもいいと思います。

また、採ったおしべは保管しておきましょう(理由は後述)。

おしべを取る理由

おしべを取ると、複数で花が咲いている場合、どの花を受粉させたか、おしべの有無で判断出来ます

受粉後の状態

受粉した翌日には、下の写真のように花が閉じます

結実が成功していれば、きちんと花が閉じますが、失敗していれば、花のしっかりと閉じません。2,3日で実が出来なければ、その花は取ってしまいましょう。

受粉後の数日で大きな実が出来る

3~5日経ったら、下の写真のように実が大きくなってきます。3日経っても、実が大きくならない用であれば受粉に失敗しています。受粉に失敗すれば、数日後に閉じた蕾はポロリと落ちます。

気を付ける事

ナメクジ

梅雨時であれば、ナメクジが蕾(つぼみ)の中に侵入する場合があります。

定期的にチェックして、ナメクジが侵入していないかを確認して下さい。見つければすぐに取り除きましょう。

私は中の実を傷つけないようにピンセットを使っています。

毛虫

雨の日はナメクジですが、晴れの日は毛虫です。

受粉後はどこからともなく、毛虫が花についていることがあります。その為、1日に何度か、毛虫が付いていないかをチェックしています。

毛虫は結実しての実にも付くことがあるので、油断が出来ません。

ナメクジ同様、ピンセットで取っています。

雨の時期の受粉

雨の時に受粉をすると、花粉が流れ落ちてしまうことがあります。

雨の時は、花の上に雨が当たらない様に、雨よけとなる一時的なカバー(袋など)を付けておいくと花粉が流れ落ちなくていいと思います。

もし、付けた花粉が流れ落ちてしまった場合、人口授粉させた時に取ったおしべを使って、再度、めしべに花粉を付けて下さい。

もちろん、おしべに花粉が全く残っていなければ受粉出来ません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

時計草は花が時計の様にきれいで、実がすごく甘いフルーツです。

是非、人口授粉をさせて、沢山実を付けてみましょう。

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