テレビが家に無いので、ドラマや映画を観るには、ノートパソコン、Kindleを使っています。
特にKindleはいいです。外泊する際に、好きな映画やドラマをAmazonPrimeからダウンロードして、外泊先で楽しむことが出来ます。私はフェリーを使う事が多く、フェリー内はネットワークが繋がりにくいので、ダウンロードして好きな動画を楽しむことができるKindleが非常に重宝しています。
そこで、自分が保有している映画やドラマのDVDを、Kindleで閲覧することが出来ないかということにトライしてみました。参考程度にしていただければと思います。
私のKindleの視聴の仕方
まず、私のKindleでの動画の視聴方法です。
AmazonPrimeからダウンロードしたものは、Kindleに標準でインストールされているソフトで閲覧しています。
それ以外の動画、MP4ファイルに関しては、VLC Media Playerを利用して閲覧しています。パソコンのVLCは、DVDのVOBファイルも閲覧出来ますが、KindleのVLCで、視聴できるかを試したことがありません。理由として、VOBファイルはファイルサイズが大きく、ファイル転送が大変だったからです。
Kindleで観る動画はMP4ファイルになります。
VOBをMP4に変換する手順
ファイルの選定
DVDには複数のVOBファイルが収録されています。パソコンのVLC Media Playerで、VOBファイルを再生してみて下さい。それで、どのファイルをMP4にするかを選んで下さい。
VOBファイルの結合
VOBファイルを選んだら、そのすべてのVOBファイルを結合します。
VOBファイルを個々にMP4に変換して、それからMP4を結合する方法もありますが、MP4を結合すると、結合箇所がスムーズに繋がりません。一瞬なので、気にしない人もいるかもしれませんが、結合箇所だと分かります。その為、VOBファイルを結合してから、結合したVOBをMP4に変換します。
まず、コマンドプロンプトを立ち上げて、VOBファイルのあるフォルダに行ってください。そして下のコマンドを実施します。下記の例は、VTS_01_1.VOB、VTS_01_2.VOB、VTS_01_3.VOBを結合してOUTPUT.VOBにするというコマンドです。ここで重要なのは、結合するファイルの順に結合して下さい。1と3が入れ替わったら、動画の順番は3, 2, 1という流れになってしまいます。
copy /b VTS_01_1.VOB+VTS_01_2.VOB+VTS_01_3.VOB OUTPUT.VOB
VOBをMP4に変換
次にFFMPEGのコマンドを使います。FFMPEGがインストールされていないと、下記のコマンドは利用できません。
ffmpeg -i OUTPUT.VOB -map 0:v:0 -map 0:a:0 OUTPUT.mp4
ここで注意することは、1音声しか収録出来ません。VLCで収録したい音声トラック(日本語、英語等)が何番に入っているかを確かめて下さい。例えば、1番であれば、0:a:0、2番であれば、0:a:1になります。aはaudio(オーディオ)という意味です。因みにvはvideo(ビデオ:映像)という意味です。
残念ながら、字幕の収録の手順は分かっていません。
これでプログラムが終われば、終了です。
変換処理に関して コーデック、ファイルサイズ、処理時間
スマホやタブレットで観る場合は、コーデックを指定するはずなのですが、私の場合、何も指定しないでもKindleで再生することが出来ました。映像は、スマホで閲覧できるコーデックh264(libx264)した(変換プログラムを走らせると、どのコーデックになっているか分かります)。音声はaacにコーデックされています。どうして標準でなったのかは不明です。
ファイルの大きさは、元のファイルのおよそ1/10です。Kindle(8インチ)で観ましたが、映像は荒くはなく観ることが出来ます。
変換時間は、およそ動画の時間の1倍から2倍ぐらいです。低スペックのノートパソコンで、かつ他の作業をしながらなので、遅かったと思います。何も作業していない時は動画時間の0.9倍でした。高スペックで、変換させるだけあれば、もっと速く処理が出来ると思います。
再生できない場合
出益上がったmp4で再生できない場合、下記の記事に掲載されている、映像コーデック、映像サイズ、音声コーデックなどを変更してみると再生できるかもしれません。
分からなかった点
MP4は2音声の収録が出来るのかどうかが分かりませんでした。また、字幕を動画に焼き付ける方法も分かりませんでした。MP4は字幕を選択することが出来ないので、動画に焼き付けるしかないみたいです。
まとめ
処理時間を考えると、面倒に感じるかもしれませんが、DVDの整理と言う意味で、このようにMP4としてデジタル化しておくのもいいかもしれません。
これからはネットワークのダウンロード時代なので、DVDやBlurayは無くなっていくかもしれませんね。
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