水野敬也の『雨の日も、晴れの男』を読みました。
評価(3/5):★★★☆☆
選んだ理由:評価が高ったので。
感想:
前回の『夢をかなえるゾウ』と同じ作者の作品を読みました。
舞台はイギリスで、2人の子供の神様によって、主人公が不幸に遭遇していく話です。『夢をかなえるゾウ』も主人公が面白かったのですが、今回も面白かったです。
評価が3の理由は、『夢をかなえるゾウ』の内容に、若干共通しているようなところがあり、あまり新鮮味を感じませんでした。ただ読み物としては、楽しめるので、是非一読してください。楽しい気分になる作品だと思います。日々悩まれる方が読んだら、生き方が変わってくるような本だと思います。
ここからがネタバレを含んでいるので、気を付けて下さい。
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イギリスの平凡なサラリーマンのアレックスが、2人の子供の神様のいたずらで、不幸に遭遇していきます。普通の人なら絶望してしまうかもしれない不幸の連続です。
アレックスがどのように不幸を乗り越えていくかということが書かれています。
アレックスは非常にポジティブシンキングで、どんな不幸も動じず、動じようとはしないように考えます。神様は、不幸に貶めようとしているのに、アレックスが動じないので、さらなる不幸を与えるわけです。
読んでいくと、どちらが神様なんだろうと思ってしまいます。アレックスの方が、いい心を持っていると。
アレックスの考えは、自分本位ではなく、周りの人に重心を置いています。周りの人を楽しませる、幸せにする、つまり思いやることで自分自身も幸せになれるという考えです。
人生、色々とストレスを抱える日々があると思います。そういう日々を過ごしていると、自分の幸せを感じられません。しかし、アレックスのように、自分本位ではなく、周りの人に重心を置く考え方をすれば、自分の不幸せを不幸せとは思わないでいられるのかもしれません。
気持ちの持ちようと、自分に重心を置かない考え方をするのは、実際難しいかもしれません。ただ、こういう考えもあってもいいと思うだけでも、気持ちがすっきりするのではないでしょうか。
ともあれ、最終的にアレックスが死ななくてよかったですね。
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