ようやく北京オリンピック女子フィギュアが終わりました。
いろいろありました。
日本選手は坂本香織選手が銅メダル、樋口新葉選手が5位入賞、河辺愛菜選手は23位となりました。坂本選手、樋口選手の演技には感動しましたね。3月の世界選手権が楽しみです。
そして、優勝はアンナ・シェルバコワ選手、2位はアレクサンドラ・トルソワ選手でした。この2人がメダルを獲得したことには感動しました。このブログを始めたのが、ちょうどロシア3人娘のシニアデビューの頃なので、ずっと見続けていました。
特にシェルバコワ選手の優勝というのは感慨深いものがありました。
このオリンピックシーズンは、決して、順調だったわけではありませんでした。怪我、そしてトゥクタミシェワ選手とのロシア国内でのオリンピック枠の争いでの批判が彼女を苦しめていました。
ただ、どんなときも精神的な強さで乗り切ってきたのは素晴らしいと思います。あんなに天使のような姿なのに、心はロシア選手の中では一番かもしれません。
試合後のプレスコンファレンスでは受け答えも素晴らしい礼儀正しい。知っている人はいるかもしれないけれど、ロシア3人娘のトゥルソワ選手、コストルナヤ選手のプレスコンファレンスでの礼儀の無さは有名でした。ただ、シェルバコワ選手だけは違ったんですよね。スマホをいじることもなく、報道陣に対応する、当たり前のことなんだけど、ロシア選手の中では一人だけ違っていた。そういうのが演技にも出てるのかと思いました。
トゥルソワ選手について、号泣、暴言を発したというニュースが出ています。金メダルが取れなかった悔しさが爆発したんでしょう。スポーツ選手ですからね、ただ、今回のFPは、今までの演技の中で一番カッコよかったと思いました。以前は、4回転は何回か決まれば上位に行けるという感じに見えましたが、今回は全部決めてくるという気迫が見られました。これがトゥルソワ選手の完成形のようにも思えました。素晴らしかった。4回転という異次元のフィギュアで、まるでサーカスを観ているようでした。トゥルソワ選手にも金メダルを挙げて欲しいくらいです。スポーツは残酷ですね。
最後にワリエワ選手。大きく崩れてしまいましたが、あのスキャンダルの中、よく滑り切りました。周囲から多くのクレームを受けていたでしょうし、不安になっていたでしょう。演技を観ていて、悲しくなってしまいました。これからどうなっていくんだろう、エキシビションは出るのだろうか。まだ、ドーピングについての対応結果が出ていないし、コーチ陣の公式なコメントが無い状態です。15歳という若さ。どうか周囲の人がワリエワ選手を支えていって欲しい。
北京オリンピック女子フィギュアは素直に喜ぶことのできない後味が悪いものとなってしまいました。今後の為にも、第三者がきちんと調査して、説明しなければならないでしょう。
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