フィギュアスケート全日本選手権が終わりました。宇野選手が羽生選手を破り優勝、紀平選手はダントツで初優勝しました。
男子結果 – 宇野選手逆転優勝、羽生選手2位
順位 | 選手名 | SP | FS | Total |
1 | 宇野 昌磨 | 105.71 | 184.86 | 290.57 |
2 | 羽生 結弦 | 110.72 | 172.05 | 282.77 |
3 | 鍵山 優真 | 77.41 | 180.58 | 257.99 |
女子結果 – 紀平選手が初優勝
順位 | 選手名 | SP | FS | Total |
1 | 紀平 梨花 | 73.98 | 155.22 | 229.20 |
2 | 樋口 新葉 | 68.10 | 138.51 | 206.61 |
3 | 川畑 和愛 | 65.53 | 128.43 | 193.96 |
見どころだったのは男子
今回の見どころだったのは、男子ではないでしょうか。33歳の高橋選手の最後のシングルでの出場、ジュニア2選手の活躍、宇野選手の復活と逆転優勝と今までの全日本の中でも歴史に残るような大会だったと思います。
今大会ではオリンピック金銀銅(金:羽生選手、銀:宇野選手、同:高橋選手)を獲得した選手が出場という面白い組み合わせになりました。
高橋選手の最後の演技は、調整不足ということもあり、本来の演技ではありませんでしたが、33歳という年齢で挑戦したという素晴らしい偉業を残しました。来年からはアイスダンスでの転向となり、まだまだ高橋選手の演技を見れるのは嬉しいですね。
今回ジュニアから、全日本ジュニア金の鍵山選手、2019年ジュニアGPF金の佐藤選手が出場し、鍵山選手は3位、佐藤選手は5位と大健闘しました。日本男子は羽生選手と宇野選手の後の選手が出てきませんでしたが、世界レベルになろう、この2選手がようやく出てきました。おそらく、2022年の北京オリンピックには、この2名の代表選手争いに絡んでくることは間違いありません。オリンピック枠が最大3枠であれば、相当な代表争いになるはずです。来年の男子の大会は、羽生選手、宇野選手とこの2名の表彰台争いになれば、日本男子の相当なレベルアップが期待できそうですね。
今回の大会で宇野選手が羽生選手を逆転で破り優勝しました。予想では、羽生選手のダントツの優勝だと思っていましたが、FSでは信じられないようなミスを連発し、2位になってしまいました。羽生選手はGPFに2週間前に出場し、チェン選手との激闘もあり、体力的にも精神的にも相当疲労が残っていたと思います。この逆転劇は両選手にとっての今後にすごくいい影響を与えたような気がします。羽生選手にとっては、国内でのライバルとして宇野選手を意識出来るようになった、簡単には国内で優勝することが出来ない状態になった。また宇野選手にとっては、羽生選手に勝てる実力が自分にもあるという自信につながったと思います。世界ではチェン選手に対抗できるのは羽生選手だけでしたが、そこに宇野選手が加われると認識できたのではないでしょうか。
次は2020年3月3日から開催される世界選手権です。日本選手の活躍が楽しみです。世界選手権には男子から羽生選手、宇野選手、田中選手、女子からは紀平選手、樋口選手、宮原選手が出場します。
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