BBC News Africaから、食用昆虫(edible insect)のツイートがありました。興味深い内容だったので、シェアしたいと思います。
昆虫を食べれる? – 日本でもイナゴが食べられている
ツイート内の昆虫の動画を見ると、”うわっ“て思った方も多いのではないのでしょうか。見た目はグロテスクで、直視できない方もいるかもしれません。”こんなもの食べれるの?“と思われるかもしれません。しかし、この食用昆虫が、将来の食糧不足問題を解決してくれるものかもしれないということです。
まず、昆虫を食べるというのは聞かないかもしれませんが、イナゴの佃煮をご存知の方も多いと思います。イナゴはバッタです。つまり、日本でも昆虫を食べる文化はあります。今の日本の食卓では、昆虫が並ぶということはほとんどありませんし、日常生活で虫と触れ合うこともありません。虫に慣れていないだけなのです。おそらく慣れれば、おいしそうだなと思うかもしれません。例えば、欧米の人は魚を生で食べる習慣がなく、今でも苦手な人が多いです。刺身文化は日本に浸透しているので、生魚を食べることに対して引いてしまう人はほとんどいないのと同じです。
食用昆虫が将来の食糧不足に貢献する – 高栄養
下記の表をよれば、コオロギの場合、たんぱく質が豊富で、脂肪が少なく、オメガ3脂肪酸も豊富で、繊維も豊富である。昆虫はつまり肉、魚、植物の栄養素を網羅していることになります。
将来、人口増加による食糧不足の懸念がされています。つまり、肉、魚、野菜の供給が追い付かない状況になると言われています。そこで、代替の食料として注目されいるのが食用昆虫になります。食用昆虫は肉、魚、野菜を総合的に足したような栄養価なので、きっと近い将来、日本の食卓にも並びそうですね。
食用昆虫が環境問題解決に貢献する – 温室効果ガス削減
この食用昆虫が地球温暖化を削減に貢献できるかもしれないということです。
BBC Africaのツイッター動画によれば、食肉としての動物を育てるのと同じ量の昆虫を育てるのでは、”昆虫の方が10倍から100倍の二酸化炭素の排出量が少ない“そうです。世界人口の増加により、肉食のまま進んでいけば、牛や豚などをもっと飼育していかなければなりません。そうなると、動物からの二酸化炭素の排出量は増加する一方です。これが少しでも昆虫に置き換えられるのであれば、大幅に二酸化炭素の排出量を削減することが出来ます。また、既存の肉食の市場が昆虫に置き換わるなら、1/10から1/100に二酸化炭素が減ることになりますよね。数値的で考えれば活気的です。
昆虫を育てる為には餌が必要ですが、牛や豚を育てる為の飼料に比べると劇的に少ないはずです。飼料をつくる過程で発生する二酸化炭素も減ることになるので、総合的に考えても昆虫を食用にした方が、二酸化炭素が減らせることに繋がるのではないでしょうか。
まとめ
今の段階では、昆虫が自分の食卓に並ぶというのは想像が付きません。まして調理するのは想像できません。やはり気持ち悪いですよね。虫に対して、大半の方が同じような印象を持たれていると思います。ただ、実際、商品化されるのであれば、肉と同じように加工されてスーパーに並ぶと思います。肉も魚もそうですが、スーパーで生きたまま売られるというのはありませんからね。
栄養価も高く、二酸化炭素の排出の削減にも期待できる食用昆虫には、今後も注目していきたいと思います。
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