2019年8月2日の為替相場はクロス円での全面円高でした。8月1日の高値は109.33円、8月2日の安値は106.5円、終値は106.59円です。2日間で3円近く下落したことになります。
7月31日の行われたFMOCの0.25%の金利値下げに不服だったトランプ大統領が中国製品への追加関税の発表したのが下落の原因と言われています。
ところで、円が急落したことで、ハイレバレッジを掛けていたの多くは、ロスカットされたのではないでしょうか。
先月、私はハイレバで取引してしまい、大きな含み損を抱え、損失が広がらないようにロスカットしました。それからは、ハイレバでポジションを持つことを止めました。今回も含み損を持っていますが、ロスカットには至っておりません。
やはり、どんなに自信があってもレバレッジを高くすることは危険です。今回の急落で、多くの経験の投資家が、大きなの損害を受けていたのを見ました。ハイレバで投資をすることは危険です。
強制ロスカットを受ける状況は、為替変動が最悪どれだけあるかを予想できていないからです。確かに、経済は予想が出来ませんが、過去の事例から、どれだけ円が急落するかというのを知ることで、ある程度の強制ロスカットの被害を回避できると思います。
今回は過去の事例や円ドルの変動を振り返ってみたいと思います。
ドル円 過去の急落の歴史
高値 | 安値 | |
1995年 阪神大震災 | 90円台 | 79円台 |
2008年 リーマンショック | 107円台 | 87円台 |
2011年 東日本大震災 | 83円台 | 76円台 |
2016年 英国EU離脱発表 | 105円台 | 98円台 |
2019年 フラッシュクラッシュ | 108円台 | 104円台 |
ドル円 – 過去の最高値、最安値
高値 | 安値 | 年始 | 年末 | 変動率(*1) | |
2011年 | 85.52 | 75.58 | 76.89 | 81.13 | 11.62% |
2012年 | 86.79 | 76.02 | 86.75 | 77.04 | 12.41% |
2013年 | 105.41 | 86.51 | 86.72 | 105.31 | 17.93% |
2014年 | 121.86 | 100.74 | 105.25 | 119.69 | 17.33% |
2015年 | 125.86 | 115.82 | 119.67 | 120.32 | 7.98% |
2016年 | 121.70 | 99.12 | 120.27 | 116.89 | 18.55% |
2017年 | 118.61 | 107.33 | 117.53 | 112.69 | 9.51% |
2018年 | 114.56 | 104.56 | 112.67 | 109.58 | 8.73% |
2019年(*2) | 112.41 | 104.97 | 109.57 | 106.59 | 6.62% |
(*1)変動率 = (高値-低値)/高値、(*2)2019年8月4日現在
ドル円のデータの検証
一番値幅の変動率が大きいのは2016年度の18%になります。この年は英国のEU離脱が発表されました。これを2019年度に当てはめてみると、100.04円まで落ちる可能性があります。
また、最安値を考えると75.58円です。この年は東日本大震災になります。自然災害にせよ、最安値は75.58円まで落ちた過去があるという事。
上記の2つを考えると最悪で、75.58まで落ちる可能性があるという事。ただ、現在(2019年8月4日)、106.5円なので、75.58円まで落ちるとすると30円の下落になります。さすがにこの下落幅だと、政府の為替介入が入るかもしれません。
75.58円は考えすぎということであれば、100円が最悪の想定としていいかもしれません。今年は英国がEU離脱を実施すると言われているので、100円は十分考えられそうです。
まとめ – 強制ロスカットされない為に
- 最悪の下落値(75.58円、100円)を考える
- 低レバで取引する。
- 為替が変動する時期に取引をしない
- 自分のルールを守る
- 欲に負けない
FXは勝ちやすく負けやすい投資なので、無理せずに取引していきたいものです。
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