ミドリムシ等の藻から石油の代替燃料ができることをご存知ですか?
石油の代替燃料として、数年前から藻から取り出したオイルが注目されています。一般的に、生物資源から取り出された燃料ということでバイオ燃料と呼ばれています。
ミドリムシの健康食品販売はここ数年有名ですが、さらなるミドリムシの可能性ですね。
ミドリムシで有名な、ユーグレナ社は2018年11月に日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを稼働させています。もちろん、ユーグレナ社以外の会社も、実用化に向けて研究実験を続けています。ミドリムシだけじゃなく、別の種類の藻からもオイルを取り出す、研究が進んでいます。
昔と違い、多くの国が車や自動二輪車を乗るようになり、ガソリンの消費が膨大となってきています。特に飛行機は、世界各国で毎日飛んでおります。飛行機の二酸化炭素排出は、多く、先ほどのユーグレナ社と航空会社ANAは、共同でバイオ燃料の実用化について協力しています。
ここで、何が懸念されているのかというと、二酸化炭素の排出量増加による地球温暖化なのです。
藻から燃料を取り出すメリットとは?
二酸化炭素の排出削減
燃料が燃えれば、二酸化炭素が出ます。石油は、地面に穴を掘って、取り出し、燃料としてを消費されます。この過程では、二酸化炭素が増えるだけで、減る方向にはいきません。藻の場合は植物なので、成長過程で、二酸化炭素を吸収します。藻から燃料を生産できれば、この燃料を消費して、二酸化炭素を排出したとしても、増えたことにはなりません。
藻はどこでも培養できる。
もちろん、藻は生き物なので、気温が重要になり、寒いところの培養は向いていませんが、石油のように、ある地域だけにあるという依存性からは抜け出せます。
新たな産業、雇用
バイオ燃料を製造するという、今までになかった産業が出来ます。現在の技術では、高出力の機械(飛行機等)には、必ず液体燃料が必要になってきます。その液体燃料を製造する設備が必要になってきます。そこからバイオ燃料製造会社が出来、新たな雇用も生まれます。
まとめ
実現すれば、二酸化炭素排出の削減ができ、地球温暖化の進行を抑えることができ、上記のようなメリットがあり、いいことづくめです。しかし、藻から燃料を取り出す製造コストが、原油よりも高いため、現在もまだ、どのようにして効率よく燃料を取り出すかの研究、実験などがされています。
今後の藻によるバイオ燃料の進化について期待したいです。
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