電気自動車という言葉をよく聞きますが、電気飛行機という言葉が出てきました。
イスラエルのEviationという企業がパリ航空ショウで電気飛行機『Alice』を公開しました。公式サイトはここです。
9人の搭乗で、650マイル(およそ1000キロメートル)の距離を240ノット(時速444km)で飛行することが出来ます。通常の飛行機は時速800から900kmぐらいなので、半分のスピードですね。ヘリコプターは時速200kmぐらいなので、ヘリコプターよりは速くなります。
一番注目なのは、すべて電気で稼働するとのこと。なので、ジェット燃料は摘んでいません。その為、飛行時には二酸化炭素の排出がないのです。航空業界においては、飛行の際に排出する二酸化炭素の削減の取り組みが進められているなか、二酸化炭素のゼロエミッション(無排出)は、飛行機業界に新たな希望を持たせるものになりそうです。
エネルギー効率やエネルギー貯蔵を考えた場合、やはり、液体燃料の方が効率がいいです。電気自動車はバッテリから電気を取ることから、バッテリの劣化などで、持続性が心配になりますが、自動車のようなハイブリッド型のにすれば、解消されるかもしれませんし、二酸化炭素の削減にも繋がります。
アメリカのCape Airが、アメリカでAliceの商用運転を目指しています。Aliceのテストフライトは今年度中、来年2020年には免許取得、2021年には商用運転を目指しています。
Eviationが電気飛行機を公開したことから、他の追随企業が出てくることは間違いないとおもいます。日本企業も挑戦してくるのではないでしょうか。ホンダも飛行機業界に進出していますから、可能性はありそうですね。
*トップ画像は実際のAliceの画像ではありません。
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