江崎グリコ 学校給食用牛乳パックのストロー廃止

環境問題

お菓子メーカーの江崎グリコが学校給食用牛乳パックのストローを廃止しました。

欧州では使い捨てプラスチックの削減が進んでおり、日本も後を追っている状況ですが、江崎グリコも大きな使い捨てプラスチックの廃止に至りました。

2023年に2021年比で年間約2500万本、二酸化炭素(CO₂) の排出量に換算すると約25トンの削減されるとのことで、相当な温室効果ガスの削減に繋がっています。

牛乳パックのストロー廃止による利点として、温室効果ガス排出を含めて、下記が考えられます。

  1. ストロー、ストロー包装の原料の原油使用量の削減
  2. ストロー、ストロー包装処分による焼却の削減
  3. 牛乳パックにストローを取り付ける工程が無くなることにより、工場の工程の効率化(ストローの在庫管理が不要、機械のメンテナンス不要
  4. ゴミの分別が容易になる
  5. ストロー、ストロー包装の海洋汚染の削減

3については、製造側にとってメリットではないでしょうか。牛乳パックにストローを取り付けることが無くなることで、ストローの調達在庫管理、ストローを取り付ける機械の不要もなります。製造コストが大幅に減らすことも出来るのではないでしょうか。製造コストを減らすことで、電気代の使用量も減るわけで、それにおいての二酸化炭素削減も繋がります。

4については、購入者側にもメリットになります。牛乳パックのゴミとストローとその包装のプラスチックゴミとの分別をしなくてもよくなります。プラスチック用のゴミ袋を準備することが無くなるので、ゴミの削減にもつながります。そして、牛乳パックをリサイクルする業者側にとっても、ストローを取り付けるボンドやプラスチックの包装が付いていないので、リサイクルがしやすくなります。

5について、海に流れるプラスチックゴミが減ることが考えられます。きちんとゴミ箱に入れていれば、プラスチックゴミが海に流れることは無いと思うかもしれませんが、プラスチックゴミがある限り、海に流れてしまう可能性があります。ストローを廃止することで、給食用牛乳パックから出るプラスチックはゼロになるわけで、海にプラスチックが流れる可能性はゼロになります。


ただ、ストローを廃止したことで、反対派の意見も見受けられました。

  1. 牛乳パックを直飲みするのは行儀が悪い。
  2. 衛生的ではない

1について、小型の牛乳パックを直飲みするのが行儀悪いのであれば、ペットボトルの直飲みも行儀が悪いと言えます。行儀が悪いと思うのであれば、マイコップを準備して、それに注いで飲めば済む話です。

2について、衛生的ではないという意見も、ペットボトルの直飲みと同じではないでしょうか。

結局の所、問題ないということです。


自然を汚しているのは人間です。

少しでもプラスチックを減らして、地球への負荷を無くしていかなければ、地球温暖化の進行を遅らせることは出来ません。

もちろん、必要なプラスチックというものもありますが、可能な限り、削減できる限り、減らしていくのが、地球に住む、人間の使命ではないでしょうか。

参照:江崎グリコ 学校給食用牛乳、ストローを廃止
画像:江崎グリコのサイトから使用しています。

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