【カナダ】使い捨てプラスチック製品の禁止, 2021年までに実施

環境問題

カナダが2021年までに、使い捨てプラスチック製品の禁止を発表しました。ニュース元はここです。

使い捨てのプラスチック製品として、レジ袋、ストロー、ナイフやフォーク等のキッチン具、コーヒーを混ぜるスプーン。

イギリスの禁止措置と類似しています。イギリスは2020年までに実施します。

イギリスに続き、カナダもプラスチックの禁止を実施することで、他の国も、プラスチック製品の制限を追随していくと思われます。日本も大きな発表を世界に向けて発信していってほしいところです。

今年の4月にイタリアに流れ着いた妊娠中のクジラの死骸から22キロのプラスチックゴミが発見されたと記載されています。フィリピンでもクジラの死骸から大量のプラスチックゴミが発見されたのが話題になりましたが、世界各国で同様の事が起こっているという事です。クジラだけが被害にあっているわけではなく、ウミガメであったり、珊瑚であったり、海洋生命体のすべてが被害にあっているといってもいいでしょう。それは回りまわって、魚を食べる人間にも害することになります。

プラスチックが自然に帰るようなもので無い、つまり、自然が作り出したものではく、人工的に作り出したものではありません。

現状の対策では、少しでもプラスチック製品を制限し、削減するということが分かります。一番の解決策は、プラスチックが新プラスチックとして、自然にすぐに帰る製品、自然に優しい製品として生まれ変われることなのですが、それが可能ではありません。

当面はプラスチックゴミを増やすことを制限するような手段で対応するしかないとすれば、消費者側もプラスチックゴミを作らないように努力しなければなりません。

企業側としては、プラスチックゴミを可能な限り、製品を製造する過程で循環させていくことが大切になってきます。プラスチック製品を石油から作り出して、売り出すことだけだと、プラスチックが増えていくだけです。日本コカ・コーラとセブン&アイホールディングのペットボトル完全循環リサイクルも1つの方法です。製造したものが、帰ってくるという循環が出来てくれば、石油から作られるペットボトルは減ってきます。

完全循環のペットボトルは、プラスチックの種類のPETに限られます。それ以外のプラスチックゴミはどのように処理されるのかが、今後の課題になりそうです。

現在は、プラスチックを分解するバクテリアの研究開発が、日本を先頭に行われています。そのことについては、次の機会の記事にまとめたいと思います。

プラスチックゴミをどう処理していくかの具体的な案は、商業レベルで確立されていません。これが確立されるのであれば、ノーベル賞候補になりそうです。

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