養生風力発電も手掛けている商船三井ですが、2025年までに海洋温度差発電所を実用化を目指します。
温度差ということでペルチェ素子を使った発電かと思いましたが、海洋温度差発電というのは、海面の暖かい海水、深海の冷たい海水という温度差のある海水を利用して発電機のタービンを回します。
調べてみると、暖かい海水を蒸発させてタービンを回すわけではなく、暖かい海水を使い、代替フロン(ガス)を蒸発させ、タービンを回すそうです。また、蒸発された代替フロンを再び、凝縮する為に、冷たい海水を使います。
発電出力は1000キロワットと風力発電機に比べると小さいのですが、海洋温度差発電ということで、天候に左右されないというところが利点かもしれません。
気になるところは、海水をポンプで引き揚げる時に、魚などの海の生物も引き揚げてしまわないかという点で、海の環境に悪影響はないのかということです。もちろん、海水をポンプで回す時に、異物が入らないように対処はしているはずなのですが、実際のところはどうなのでしょうか。
2025年までに実用化という意味で、まだまだ検証段階なのかもしれませんが、海に対して軽負荷で、安定的に発電できるものであるのであれば、日本は島国なので、至る所に海洋温度差発電所ができるかもしれませんね。
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