エアバスの水素化で空港も水素化になる可能性

環境問題

エアバスが2035年までに商用機を温室効果ガス排出ゼロ「ZEROe」にするという報道がありました。

エアバスの水素エンジン化

自動車だけではなく、飛行機も温室効果ガスを排出しています。自動車はガソリン車から電気自動車へシフトが進んでいますが、飛行機は未だジェット燃料が使われています。ただ、このジェット燃料に、バイオ燃料が一部使用されるなど、環境に配慮した取り組みがされているところがあります。

しかし、二酸化炭素を排出するという意味では、まだ根本的な解決には至っていないところに、このエアバスの水素を燃料とした航空機への実験を開始するということです。

水素が燃料になれば、温室効果ガスとなる二酸化酸素は排出されません。本来ならば、自動車も水素を燃料とした方が環境にはいいはずなのですが、水素供給するインフラ設備を整えるのがハードルになって、電気自動車の普及が勝っています。ただし、飛行機であれば、水素を供給するインフラ設備も空港と限られるので、設備投資も掛からないはずです。航空会社も温室効果ガスの削減を求められている中、すべての航空会社が協力すれば、インフラ設備も問題なくクリアできるでしょう。

空港の車両の水素化

飛行機の燃料が水素に完全に移行することが出来れば、空港で使用される車なども水素化される可能性が出てきます。

水素自動車が普及しない理由として、水素供給のインフラ設備が挙げられますが、飛行機に水素を供給するインフラが出来るので、自動車もそれを使用すればよくなります。

空港で使用する車両や空港と駅などを結ぶシャトルバス、タクシーなどの水素化も期待できます。トヨタは水素を燃料とした自動車も開発しているので、水素インフラが空港で出来れば、空港の車はトヨタが独占するかもしれませんね。

空港の非常用発電機

火力発電の動力が水素になるという可能性もあります。技術が発展すれば、空港の非常用発電機も水素式になるかもしれません。

水素の製造設備が空港に作られる可能性

飛行機の燃料が水素になれば、水素を製造する設備が空港近くに出来るかもしれません。

石油であれば、海外からの輸入になりますが、水素であれば、空港近くに製造工場を建設することが出来るのではないでしょうか。

石油の輸送コストが無くなり、海外から輸入せずに、国内から安定して供給できるというのも魅力ではないでしょうか。

おわりに

水素は燃焼すれば水になり無害です。

エアバスの水素化が実現できれば、将来の空港の温室効果ガス排出ゼロカに向かう起爆剤になるかもしれません。2035年と先は長いですが、飛行機の水素化を是非実現して欲しいですね。

 

江戸に学ぶエコ生活術
CCCメディアハウス
日本建築やデザインの美しさに魅了されたアメリカ人研究者が、新たに着目したのがサステナブルな社会を実現した江戸の暮らしです。

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