デンマーク:2つの人工島 エネルギーアイランドの建設

環境問題

デンマークエネルギーアイランド(Energy Islands)と称される人工島が建設されるニュースがありました(トップの画像はエネルギーアイランドの画像ではありません。)。

REUTERS : UPDATE 2-Denmark to create world’s first energy island in the North Sea(デンマーク、北海で世界初のエネルギーアイランドを建設)

ということで、エネルギーアイランドについて、Danish Energy Agent(以下:DEA)で詳細が書かれているので簡単にまとめてみました。(まだ、不明な部分があるので、随時アップデートしていく予定です。)


エネルギーアイランドとは?

エネルギーアイランドとは、デンマークが北海バルト海に建設する2つの人工島です。

エネルギーアイランドと呼ばれる理由は、この人工島から、電気をデンマークとその隣国に供給をするからです。

また、電力を供給するものは、2つの島に建設される風車からです。つまり、風力発電が行われます。人工島が建設されますが、島に建設されるというわけではなく、海に建設される風車(offshore wind)になります。

今回、ロイター通信の報道で承認されたのは北海の方になります。

場所は?

まずはデンマークの位置から説明します。イギリスの東側でドイツの北側になります。

デンマークの位置(地図はGoogleMapより)

DEAの地図が分かりにくいので、Googleの地図にプロットしてみました。およその位置です。詳しく確認されたい方は、こちらをご覧ください。

建設場所(地図はGoogleMapより)

緑が北海に建設されるエネルギーアイランド、オレンジがバルト海に建設されるエネルギーアイランドになります。

発電電力は?

  • 北海:3GW(ギガワット)、将来的には10GW
  • バルト海:2GW

北海に関しては2033年から稼働予定で、稼働当初は3GWで、将来的には10GWまで上がる見込みだそうです。この3GWという電力は、およそ300万戸の電力をカバーできるそうです。

最後に

DEAのデンマーク語のサイトに記載されていましたが、風車を設置する際の環境アセスメントも実施しているようです。はやり、海上に風車を設置するとなると、海の環境への影響を考えないといけません。その意味で、建設の実施をすることになったということは、環境アセスメントはクリアできているのだと安心しています。

北海の島は2033年稼働と、今(2021年)から12年後という少し先の話ですが、無事に完成して欲しいですね。

江戸に学ぶエコ生活術
CCCメディアハウス
日本建築やデザインの美しさに魅了されたアメリカ人研究者が、新たに着目したのがサステナブルな社会を実現した江戸の暮らしです。

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